ティオマン (99年2月14〜17日)

 

 

 

第1日

 

映画「南太平洋」の舞台となったティオマン島。シンガポールを飛立った飛行機は想像を絶するフライトとなった。離陸後計り知れない不安感が全員を襲った。
 

ティオマン島は丸枠内にある。半島の下、
先っぽがシンガポールである。

これが20人乗りのぺランギエア

機内は全員窓際、全自由席だ

ようやくティオマン島が見えた。安堵。

これがティオマン空港。田舎だ〜。

我々が泊ったベルジャヤのデラックスシャ
ーレー

今年の中国正月の旅行は出来れば近場のビーチリゾートにしようと価格・利便・
ホテル等々を検討しティオマンに決定した。

ティオマン島はマレー半島の東海岸、マレーシア・ジョホール州にある。当地シ
ンガポールからはセレター空港からの飛行機とタナメラフェリーターミナルからの
フェリーとの二つのルートで行く事が出来る。

事前に集めた情報でそれぞれの所用時間は飛行機で40分フェリーで4時間で
あり当然飛行機を選択、旅行日の約半年前にフライトを確保した。

ところが、初のプロペラ機のフライトは恐怖感との戦いであった。

セレター空港はシンガポール東北部に位置し軍隊の滑走路と併用されている。
空港でまずチェックインしバス停のような待合室で待っているとゴーゴーとプロペ
ラ機の音が聞こえてきた。

窓の外を見ると?何っ???これっ?!

ぺランギエアの20人乗りのプロペラ機が待合室に近づいてきた。小さい飛行機
だ。本当に小さい。今回、同行しているバクテーさんと一瞬不安がよぎり目が合
った。

我々はドアと一体化しているタラップを恐る恐る上がり中に入ったが案の定狭
い。そして全自由席で皆勝手に座っている。

いよいよ離陸である。

プロペラのエンジンが勢い良く回っているが今にも壊れそうな振動である。無
事、離陸したが結構揺れる。雲の中に入った瞬間すっーと機体が下がっている
のが判る。

そして何と、床に開いた穴から雲がモクモクと機内に入り込んでいるではない
か!本当にこれには参った。

離陸後20分ほどで南シナ海上空に入る。眼下の海は真っ青である。そして高
目の山を要する島が見えてきた。

それがティオマン島だ。回りの海も真っ青でこれからの期待感が高まる。

機内から見るとティオマン空港の滑走路は海岸線に平行してあるがその両端は
断崖絶壁の山に囲まれている。一体、どうやって着陸するのか疑問に思った瞬
間、我々の飛行機は一旦山に向かって降下し始めた。

そして断崖に激突する寸前で大きく旋回し滑走路に着陸したのだ。本当に冷や
冷やするフライトあったが何とか無事にティオマンへ到着した。

空港到着後、滑走路脇を歩いて入国審査へ向かう。ここティオマン空港は一応
国際空港なのだ。

空港ターミナル(イメージはプレハブ小屋)を出ると我々が泊まるベルジャヤリゾー
トのバスが待っていた。早速バスに乗り込みリゾートへ向かう。

すぐに急な上り道に差し掛かり峠を越えるとそこはもうベルジャヤリゾートであっ
た。わずか10分ほどで到着した。

チェックイン後、部屋に入る。今回はデラックスシャーレーを予約しておいたが海
岸のすぐ前に位置している。部屋も広く、バスタブにもゆったり浸かれそうだ。

外を見ると砂浜では欧米人が読書をしながら寝そべっている。典型的なリゾート
の姿がそこにあった。

子供たちは早速着替えて海へ行こうとしたが運悪く引き潮で遠浅の海は海底が
現れていた。よって、プールへ行く事としたがフライトの疲れを感じさせずいつも
通り遊びまくっていた。

お父さんはリゾートのレンタル自転車で酒の買出しに出た。リゾート内は酒(ビー
ル)が市販の2倍の価格なのだ。が、流石モスリムの国、マレーシア。街に出て
も酒を売っている所が無いのだ。

ようやく一件、ビールを売っている店を見付け2日分を買い付けた。

夜は中国正月という事で中華レストランで食事をしたが味、量共に今一であっ
た。

明日はシュノーケルをする予定だ。既にモーターボートを予約しポイントを数箇所
回る事にしている。

ところが昨年のパタヤを彷彿させる波乗りボートがティオマンにもあっ
た.....。


子供たちは早速プールで遊んだ