カブト・クワガタ飼育記(99年11月8日〜)

1999年12月

.昆虫オフ会

1日(水)

世界最大の蝉、テイオウゼミの標本の乾燥がほぼ終わった為、標本箱の中に入れる事とした。初めての標本の作成であったが中々上手に出来たと子供たちと共に満足している。標本ラベルは明日、会社で作る。又、体長を測ると105mmであった。テイオウゼミの中では小型の部類になる。

テイオウゼミは煙草の箱より大きい。 .............体長は105mm。
3日(金)
最近、オオゴンオニクワガタが転んで自分では起き上がれない事が多い。昆虫教室の河谷氏に相談した処弱ってくると良くあるとの事。又、愛好家の方のアドバイスを受け飼育ケースの中を霧吹きで湿気を与え餌も新しいものに取り替えた。一応、餌を食べているようだ。元気になれば良いのだが...。

明日は休みなので腐葉土を取り替える予定だ。コーカサスの飼育ケースは卵に注意しなければならない。

食欲は旺盛?

4日(土)

今日腐葉土を取り替えた。もう腐葉土のストックは無く一度全部取り出し天日干しの後、飼育ケースに入れてやっている。よって腐葉土を天日干ししている間、昆虫達はタッパケースに仮住まいしてもらっている。アトラスオオカブトは顎の力が強くしっかり閉めている蓋を持ち上げ出ようとしていた。

そして、またコーカサスの飼育ケースで幼虫1頭と卵2個を発見した。

たぶん幼虫は又サイカブトのものであると思う。卵はコーカサスか?サイカブトか?

.....昆虫達の仮住まい.............幼虫は2.5cm程の大きさ ..................卵は5mmはある

 

7日(火)

今年の一時帰国の際、採集したノコギリクワガタの標本化をご近所さんであるYさんに依頼していたが乾燥が終わった為戻ってきた。早速昆虫教室で購入した標本箱に入れた。このクワガタは家内の実家近くで採集したもので体長は58mmの中型である。

戻ってきた標本は体の裏側にダニがまだ付いており綿棒で取り除いた。また体の表面にワックスを塗ってやり艶を出してやった。初の甲虫類の標本は中々のもので私・子供とも満足している。

ワックス(靴用)でピカピカに..................中々の出来栄え

11日(土)

ミラビリスヒラタクワガタの♂が☆になってしまった。昨日は腐葉土の中に潜っており今日突然の事であった。11月の昆虫教室で採集した昆虫の中で初めての☆であり誠に残念である。早速、標本にした。また、昨日から急にコーカサスオオカブト♂も弱ってきた。今日はもう殆ど動か無くなっている。

飼育環境は全く変わっていないので寿命であろうが寂しい限りである。明日は当地の昆虫愛好家が集まってのオフ会が開催される。ミラビリスとオオゴンオニクワガタを持参しお披露目しようと考えていたが一頭のみ持参する事になった。

ミラビリスヒラタクワガタ♂ 飼育期間 1999年11月9日〜12月11日 計32日

ミラビリスヒラタクワガタ全長は47mm...........標本になりました............... 弱ってきたコーカサス♂
 

12日(日)

今日は当地在住の昆虫愛好家が集まりオフ会が開催された。計4家族が集まり私は皆さんとインターネットを介して知り合った。

参加者は当地きってのクワガタブリーダーであるGさん、そしてフレーザーヒルにも御伴させて頂いたまりとさん一家、初めて御会いするSさん一家、そして昆虫は超初心者のSIMON一家である。

まず、Gさん宅に集合しクワガタを見せて頂いた。ブリーディングされたもの、実際採集されたもの物凄い数と種類のクワガタである。まして何と!!!体長は優に80mmを超えるものばかり。確か日本で90mmのオオクワガタが1千万円で売られたと言う話しを聞いたがこちらを合計すると一体いくら?と良からぬ詮索をしてしまう。

我が家も先日の昆虫教室で採集したオオゴンオニクワガタの♀を持参したが全く影を潜めるほど立派なクワガタばかりである。そして嬉しい事にGさんより子供たちにラオスアンタエウスのツガイとオオゴンオニのオスをプレゼントして頂いた。早速子供たちで奪い合いが始まった。

その後、Gさん宅のコンド内にあるバーベキューピットで大バーベキュー大会を開催。大人はビールで乾杯し昆虫談義に花が咲いた。子供もそれぞれが持ちよった焼肉で満腹となり満足気であった。

楽しい時間はあっと言う間に過ぎ、午後10時過ぎなごり惜しんでお開きとなった。

子供たちと参加出来、本当に楽しいオフ会でした。みなさん、ありがとうございました。

以下の画像は見せて頂いたクワガタであるが種類の多さから名前が解らなくなった。しかし、大きなクワガタばかりである。

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憧れのラオスアンタエウスと記念撮影

14日(火)

誠に残念である。コーカサスオオカブトの♂が☆になってしまった。11月の昆虫教室に参加しこの昆虫が採集できた事に我が家では最も感動し、又、飼育においても観察の中心であった。

採集した時はあまり元気は無かったが飼育するに連れ食欲も旺盛で元気を取り戻してきた。ただ、今月に入ってから一気に弱り始め動きも鈍くなっていた。メスは今でも至って元気である。オスの分まで長生きして欲しい。

先日の昆虫オフで頂いたオオゴンオニとラオスアンタエウスは元気そうだ。アンタは結構、腐葉土の中に潜っている時間が多い。オオゴンはあまり潜っていない。生息状況はかなり違っている。

コーカサスオオカブト♂ 飼育期間 1999年11月9日〜12月14日 計35日

コーカサスは標本に。体長は90mm.......オウゴンのツガイ。あまり仲良しではない。...体長80mm?のラオスアンタエウス

16日(木)

本日も☆が出てしまった。オオゴンオニクワガタのメスが突然☆となってしまった。

このクワガタは11月の昆虫教室で最初に発見したものでその艶のある色に我々家族のお気に入りであった。ここ数日間、元気であり、どうやらオスに挟まれたのが原因の様だ。首の付け根の部分がグラグラであり黄金色の羽の部分にも傷ついた痕があった。ツガイになっても相性が悪かった感もあり別々に飼育すべきだったと反省している。

早速、標本にしたが標本ドライヤーの中がコーカサス♂、ミラビリス♂と合わせて3頭になり混雑し始めた。もう少し気を遣い☆の発生を防ぐ事に努めよう。

オオゴンオニクワガタ ♀ 飼育期間 1999年11月8日〜12月16日 計38日

☆になったオウゴンオニクワガタ♀.......標本ドライヤーは混み始めた

22日(水)
日本の実家にお願いしていた昆虫ゼリー等が届いた。夏の一時帰国で大量に購入し持って帰ってきたが在庫が無くなり日本に頼んでいた。昆虫用の餌はリンゴ・バナナなども適しているが当地では腐るのが早く小バエも多量に発生し異臭も出て来る。

よってこれまでは昆虫ゼリーを主体に使用していた。また、同時に樹液とチューブ入りのゼリーもバクテーさんの実家から送られたものを頂いた。これで当分の間は昆虫達も快適に過ごせるであろう。

ご近所さんのYさんから頂いたコクワガタのオスが弱ってきたようだ。8月の一時帰国前から飼育しているので既に4ヶ月が経過している。真新しい餌で元気を取り戻して欲しい。

....左から樹液、ゼリー、チューブ入りゼリー.........我が家の飼育ケース...............弱ってきたコクワガタ オス

27日(月)

今日は25日の代休で久し振りに腐葉土を取り替えた。するとコーカサスの飼育ケースから卵を一つ発見し早速、卵用の飼育ケースに移した。これで卵は2つである。実は計4個の卵を以前発見したが3個は孵化を前に砕けてしまった。残り一個は健在で最近、若干色が黒ずんできた。孵化が近づいてきたのであろうか?

又、昨日突然オオクワガタのメスが☆になってしまった。いつも腐葉土の中に潜っていたので様子は良く分からなかったが長男が飼育ケースを覗いたら固まっていたらしい。今日、乾燥剤を注入し標本にした。しかし先週弱ってきたと思われたコクワガタの♂は元気を取り戻してきた。その浮沈の激しさに飼育の難しさを感じている。

パリーオオクワガタ ♀は標本に...............今日も卵を一つ発見