プーケット(97年2月7日〜10日)

第 四 日
我々の疲労はピークだった。でもゴルフをする元気は残っていた。家族をホテルに残し、六時起きでゴルフ場へ...。
せっかくだから、ゴルフもやりたい。旅行計画時にお父さん同士は密かに計画を進めた。そして、シンガポールJTB支店にプーケットカントリークラブの早朝フライト(スタート)を旅行一週間前に予約を入れたのだ。

昨日の疲労からその日の朝は誰も起きない。モーニングコールで起こされたお父さん二人はホテルのロビーでピックアップを待つ。まだ、七時である。流石に昨日は疲れた。でも、ゴルフとなれば気合が違う。JTBの迎えを首を長くして待つ事15分、ボルボがやってきた。我々のリムジンサービスである。

プーケットCC No.17 139ヤード Par3

 

プーケットカントリークラブは我々のホテルがあるパトンビーチから車で20分の距離。もう少し、ボルボに乗っていたい気持ちを押さえ、ゴルフ場にチェックイン。本日は我々二人だけでゆったりプレーと思いきや、キャディマスターから一人同伴させてくれとの事。なんと、アメリカンのおじさんがたった一人でプレーしに来ていたのだ。しょうがない、渋々OKを出した。

やたら色の黒いジャパニーズ二人と背丈160cm程のアメリカンとの三人組。この取り合わせは実に妙でプーケットの青空の下ではアンマッチである。

 

コースレイアウト 写真左:OUT 写真右:IN

 

このコースの特徴はグリーンが早い事。前組の香港人たちは「コンクリートグリーン」と騒いでいた。また、10番ホールは丸い池の回りを半周するロングホール。フェアウェイは左から右へあり、グリーンは半島の如く、右手前方280ヤードの距離にあり一気にロングホールでワンオンが狙える。

飛ばし屋と異名をとる我々は当然、トライである。私、ほぼ会心の当たり。若干、風に流され半島の左側へザブン。池ポチャ。あ〜距離は届いていた。次にAさん。ちょっと力んだ。ボールは若干のフックを描いて池へ。これも距離的には届いていた。最後にアメリカンのおじさん。我々のショットを見て目の色が変わっている。力んでいるのが手に取る様に解る。可能性はゼロに等しいにも関わらず、ワンオンを狙っている。.....。

結果はチョロ。池ポチャ。顔が赤くなにやら興奮しているようだ。ブツブツ言っている。

予定通り、昼過ぎにプレーが終わり、シャワーを浴びた後シンハービヤで乾杯。食事を取り終わり、ロビーで待っているとホテルに残された家族がやってきた。このままにプーケット空港に行く手配をしていたのだ。

フライト2時間前にプーケット空港に到着しそのままチェックイン。予定通り、タイ航空機はシンガポールに向け離陸した。着いた時とは裏腹に誰も機内から窓越しに海を見ようとはしない。と、いうよりみんな熟睡している。

離陸した瞬間、「もうプーケットには来ない」と家内が漏らした事に誰からも異論はなかった。

ちなみに今回のツアーは中国正月期間中にも関わらず通常の2割安であった。

 

今回の教訓 「旅行には金を惜しむな!」。これホント。