プーケット(97年2月7日〜10日)

第 二 日
長男くんはなんとか盛り返した。今日は007で有名なパンガー湾へ行く。エアコン無しの古い観光船。もう乗りたくない。
一夜明け、長男くんの体調は昨晩より良い様だ。顔色も良い。ただ、多量の鼻血が鼻穴の周辺で固まり取れない。一見、鼻穴が広がったように見える.....。でも、なんとか盛り返した。

朝食の後、即パンガー湾に向かって出発する。ホテルでミニバスにピックアップされ、途中で大型バスに乗り換える。大型バスの席は8割程埋まっている。日本人も何人か居るようである。

プーケットの中央部を縦断する道路の脇にはゴム園が延々と続く。走る事2時間、ようやく山間の船付き場に到着。長細いカヤックより少し大きな小船が沢山停泊している。その向こうに小型の観光船が見える。我々はその船に乗り込むがやたら写真を撮るタイ人がいる。この人は撮った写真を皿に張付け、この観光船ツアーが終わった後写真を売るのである。(別に買う義務は無いが、我一家は2枚も買ってしまった)。

写真左:パンガー湾の険しい山々 写真右:侵食で出来た海面上の洞窟。
パンガー湾観光船ツアーの出発である。定員乗客は100名ほどの古い船でエアコンも付いていない。又、感覚的に左舷側へ傾いている様に思える。その不安を抱え、どんどん湾内に入っていく。

このパンガー湾は象にそっくりの島など奇岩が多いのが特徴である。又、途中でシーカヌーと呼ばれる三人乗りのカヌーが多く見られ欧米人が洞窟の中に入ったりして楽しんでいた。

写真左:ジェームスボンド島 写真中:その周辺 写真右:007の撮影が行われたところ

ここで船は一旦停泊する。007「黄金銃を持つ男」が撮影されたジェームスボンド島に到着したのだ。船は桟橋に着いた.....と思った。が、着いていない。桟橋は一つしかなく、既に他の船が着いている。我々の船はその船の船腹に着けられたのだ。

「どうやって降りるの?」家内が目で合図する。すると船員が隣の船に乗り移れと指示している。一瞬、戸惑った。が、方法はそれしかない。窓を開け、子供を抱きかかえ隣の船へ「船渡り」。冷や冷や物で欧米人もなにやらブツブツ言っている。

ジェームスボンド島には観光客が多く、露天の土産物屋も軒を連ねていた。007「黄金銃を持つ男」の中で太陽光線を集光する装置が取付けられた島が目の前にある。映画好きの私は少し感動。家内は土産物屋で貝殻で出来た象の置物を買う。値札は付いておらず値切り倒した模様。

 

象の置物。300THBが80THBになった。

30分ほどの停泊で次のモスリムビレッジへ向かう。そのモスリムビレッジで昼食である。シーフードのレストランで、大きなロブスターが安く味わえる。我々お父さん二人は暑さの為、即、ビールを注文。が、無い?。ビールが無い。考えれば当然である。ここはモスリム(イスラム教徒の事)ビレッジである。

昼食を終えるとこのツアーは終わりとなり、一路、朝の船着場へ観光船は向かった。バスでの帰路、ガイドが土産物屋に行こうとツアー客を誘うが皆、疲労で拒否。ホテルへ直行し、子供も疲れを癒すほど本日は暑く、きつかった。

しかし、明日はこれ以上の疲労感を見舞う事になる。ピピ島は遠かった。