昆虫教室参加記 (2000年4月21日〜23日)

 

昨年の11月に引き続き河谷隆司さん主宰の昆虫教室に参加しました。場所はマレーシア・フレーザーズヒル。ここではその昆虫教室の模様を紹介します。

 


マレーシア入国は大渋滞

KL近郊シャーラムスタジアム横を快走

英国風の高原リゾート

バルコニーからは大自然が一望できる

早朝の昆虫採集。居るかな?

自由時間は定番のゴーカート

これまた定番のパットゴルフ

昆虫教室主宰者 河谷隆司さん

4月21日(金)がGood Fridayで3連休になる事より社内で同じコンドミニアムに
住むバクテーさんと宅さんとを誘い河谷隆司さん主宰の昆虫教室に参加する事
にした。

当日21日は前回同様、朝8時にコンドミニアムを出発。30分後にはシンガポー
ルを出国した。ところがマレーシア入国管理手前1kmから大渋滞に巻き込まれ
た。昨年も3連休の時期に昆虫教室に参加しやはりマレーシア入国時大渋滞と
なり2時間半を要した。この苦い思い出が脳裏をよぎる。

その不安とは裏腹に渋滞の進み具合もまずまずで約1時間半でマレーシア入
国を果たした。入国管理のブースを数多く開けていたのが去年との差であったよ
うだ。

その後我々は一路、マレーシアは首都のクアラルンプール北にあるラワンを目
指し南北ハイウェイを爆走した。昨年までクアラルンプールのハイウェイ終点での
待ち合わせであったがルートを変える事によりラワンでの待ち合わせになった。
まして経験のある私はフレーザースヒルまで直行する事にしていた。

新ルートはKL市内を通過する事無く高速一本の行程で快適そのものだ。途中
休憩を取り午後1時過ぎにラワンに到着。ガソリンを補給しフレーザースヒルに
向かった。

ドライブは順調で午後3時には上りゲートに到着しそのまま一気にフレーザース
ヒルまで駆け上がった。

今回の宿舎は英国風の作りの高原リゾートホテルであり午後3時半に到着、チ
ェックインした。早速子供たちはそこで昆虫採集に入った。昆虫教室の集合は5
時半であり少しフライイング気味の採集であるがいきなり多くの昆虫を見つける
事が出来たのだ。

まず、お母さんと次男がコーカサスオオカブトオス中型・小型とシカクワガタのオ
スをゲット。目標としているカブトとクワガタがいとも簡単に手にする事ができ今
回の期待が一気に膨らむ。

この高原リゾートはフレーザースヒルの小高い丘の上にあり大型の昆虫がその
部屋の明かりを目指し頻繁に飛来してくる所だ。また、バルコニーからの眺望も
大自然を満喫でき抜群である。また部屋の間取りも2ベッドルームにリビングが
あり冷蔵庫も完備されなかなかのファシリティである。

さて、昆虫教室の始まりである。約半年振りに主宰者の河谷隆司さんと再会す
る。私の事はホームページを通しよく覚えてくれていたようだ。落ち葉・朽ち木拾
い、昆虫教室第一回目が開催された。ここではフレーザースヒルに生息する昆
虫の種類が説明された。

いよいよ第一回目の昆虫採集である。

前回同様の採集スポットを回る。何箇所か回るが前回に比べて昆虫たちが多
い。次に次に居た!見つけた!の声が飛び交う。私もヒメカブト・コーカサスメ
ス、家内もコーカサスメスを見つけている。

ただ長男くんが思うように見つけられずちょっとぐずってきた。両親が励ますが不
調だ。ようやく一頭クワガタのメスを見つけた。河谷さんに確認するとマレーオオ
ヒラタのメスをゲット。安堵感が漂っていた。が、数的にはいっしょに来ている友
達よりかなり少なく焦りの色が見える。

その後、宿泊先のホテルにもどり敷地内を一周してみた。すると色々なところに
コーカサスメス、小型クワガタが多数居た。

この夜何頭採れたかは数が多くよく覚えていない。そんな採集状況である。

翌朝は7時からの採集である。最初のスポットでアカアシツヤクワガタのメスを2
頭ゲットした。いつものスポットを回るがそれほど多くは採れなかった。

従来、この中日にあたる土曜日は朝食の後、ネイチャーウォークと呼ばれる自然
道の散策がプログラムにあったがゆったりスケジュールに変更され午前中は自
由時間、午後にこれが変更されている。よって私は部屋のベッドで休息でき束
の間のひとときを過ごす事ができた。

しかし、この間も子供たちはリゾート内で昆虫採集に精を出し、一頭捕まえるた
びに私を呼び起こしに来た。よって完睡は出来なかった。

昼食の後、KIDS広場に行き定番のゴーカート・パットゴルフを楽しんだ。この手
の遊びになると子供たちは疲れ知らずである。

夕食前も子供たちは昆虫採集に精をだす。長男くんが何気なく見た植込みでオ
オゴンオニクワガタのメスを発見。少し手が届かないところに居たので私が木の
枝を手繰り寄せてやった。そして彼の手でゲット。満面の笑みが彼からこぼれ
る。これには満足感が漂っていた。

夜の採集は今回がテストとなる現地スタッフのみが同行する採集であった。主
宰者の河谷さんの負担を減らす事が目的であるがそれぞれの採集ポイントでも
特に支障は無かった。

まずは宿泊しているリゾートを回る事になった。うちの次男くんが壁にへばりつい
ているクワガタのオスを発見した。が、手が届かない。長い棒を私が探しに行くと
「お父さ〜ん!」と彼が大きな声で叫んでいる。慌てて戻ると目の前にコーカサ
スオオカブトのオスが飛んでいる。たった今飛来してきたようだ。

そして階下の方へ降りて行ったので後を追った。階段下の空き地に向かってい
るようであるが階段を降りた瞬間、置物のような巨大なカエルと遭遇。その大き
さ(約30cm)に一瞬、我々の足がすくむ。がカエルも逃げて行った。そしてタイミ
ング良く舞い下りてきたコーカサスオオカブトオスを次男がゲット。大きさは11
cmほどの大型だ。これまた満面の笑みを浮かべる。

最終日の朝、最後の昆虫教室が開催され標本の作り方の説明の後、採集した
昆虫での対決が催された。香港からこられたKさんが採集したマレーオオヒラタ
のオスは大型でヒメカブト、コーカサスオオカブトとも互角以上の戦いでその強靭
振りを多いに発揮していた。子供たちも全員この対決には興味津々で大きな歓
声も聞こえた。

今回は昨年と比べても昆虫の数が多くかなりの数量を採集した。シンガポール
に持ち帰っても飼育できるか不安であった為子供たちに何頭か森に返す事を促
すが責任をもって飼育すると言うので殆どを持ちかえってきた。何頭かはペアリ
ングの為他の参加者の方にお分けした。

フレーザースヒルの大自然、大人の我々にも様々な事を教えてくれる。年内の3
回目の参加に家族の異論はない様だ。



ヒメカブト VS マレーオオヒラタ


コーカサスオオカブトの対決



マレーオオヒラタ VS コーカサスオオカブト


ミラビリスヒラタ VS マレーオオヒラタ