昆虫教室体験記（99年11月8日〜11日)
99年11月6日〜8日、ディパバリ休日を利用し河谷 隆司氏主宰の昆虫教室に参加してきました。ここではその体験記を紹介致します。この昆虫教室はマレーシア・クアラルンプール近郊にあるフレーザーヒルで開催されております。
第一日
同じコンドミニアムに住むＳ山さんと共に予定通り０７：５０ＡＭ自宅を出発した。目的地はマレーシアの首都クアラルンプール。シンガポールから約４００KMの距離である。出発後、２０分でシンガポール出国を果たし一路マレーシアの入国を目指しセカンドリンクを走った。
ところが．．．．．．。車が進まん!!!。
マレーシアはジョポールバルの入国検査ポイントの１ｋｍ手前で大渋滞に巻き込まれた。今日から３連休の為、マレーシアで余暇を過ごす人達の車で渋滞しているのだ。結局、１０：３０頃ようやくマレーシアに入った。約２時間待ちであった。実はそこでシンガポールからの他２家族と待ち合わせをしていたのであるがこの渋滞で１家族が遅れ先に来たＦ野さん家族と３家族で出発した。
ここまでに１時間、前のブースまで45分の大渋滞
１４：００PM、第一目的であるクアラルンプールの高速道路出口に到着した。１４：３０に昆虫教室主宰者である河谷氏と待合わせているのだ。河谷氏到着前にマレーシア入国で遅れを取ったＫさん家族が到着。猛スピードで高速をブッ飛ばしてして来たらしい。予定時間を５分ほど遅れて河谷氏登場。全員でフレーザーヒルに向かう。
クアラルンプール市内を通過しフレザーヒルへ
フレーザーヒルは標高１２００ｍの高原で日中で２５度、夜は２０度を下回るマレーシアでも有数の避暑地として有名である。又、野生動植物も豊富でバハン州政府によりそれらの捕獲は禁じられているものの昆虫教室だけは例外で採集の特別許可を受けている。山道に入ると木々も鬱蒼と茂り気温もひんやりしてきたように感じる。
１６：４０PM、フレーザーヒルの宿ジェライ・ハイランド・リゾートに到着、チェックインした。今回はシンガポールから５家族、マレーシアから４家族の計９家族という大所帯である。(通常は３〜６家族らしい）。競争率が高く、不安とやる気が交錯する。
フレーザーヒルへ到着。後方は我々のホテル・ジェライハイランドリゾート
早速、部屋に入り荷物を整理した。何気にベランダに出て壁に目をやったところ何かが壁にへばり付いている。良〜く見ると．．．．．昆虫だ!!!それもクワガタのメスの様だ。持参した採集用の棒に軍手を装着しそのクワガタを採集した。ゲットだぜ!!!。体全体が黄色と茶色を足した様な色をしており体長は５、６センチある。子供が河谷氏に見せた所「オオゴンオニクワガタ」と判明。いとも簡単に今回の第１号を採集する事ができた。
オオゴンオニクワガタのメス
今晩の採集は夜２１：３０ＰＭからである。それまではライトトラップの準備・夕食・第一回昆虫教室というスケジュールである。私は持参した水銀灯をベランダにセットアップしライトトラップ(光による昆虫集め)を仕掛けた。その一時間後、これも何気なく子供とともにトラップを確認したところ、一匹の昆虫を発見。丸い黒い昆虫だ!!!。どうも、カブトムシのメスの様だ。体中泥だらけでたった今、地中から這い出してきたと思われる。これは「アトラスオオカブト」のメスと判明。到着後、２時間余りで二匹を採集。全くのビギナーズラックとしか言いようが無い。子供も大喜びだ。
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......................アトラスオオカブト メス........................................................ライトトラップ最大の訪問者横幅３０ＣＭの巨大な蛾
夕食、第一回昆虫教室を終え最初の夜間採集に出掛けた。まずは宿舎周辺を調べる。ここの昆虫は神出鬼没で至る所で発見されるらしい。参加前のイメージでは森の中に入り、木の幹で樹液を吸っているカブト・クワガタを取るものであったがここでは壁・道路・溝・植込み・葉っぱなどで見付けるとの事で一切ジャングルには入らない。従って小さな子供でも全く安全で昆虫採集に集中できる。
宿舎周辺では何も見つからず第一スポットへ。全員懐中電灯片手にいろんなところを探している。すると誰かが大きな声で「見付けた!」と叫んだ。パームツリーの葉っぱに何かが居たらしい。長い棒で突っついていると落ちてきた。おっ！大きい。これは「コーカサスオオカブト」のメスで今回我々の目標としている昆虫である。
ちょっと悔しい気持ちになるがしょうがない。誰が採ろうと発見者の物になるらしい。私も懸命に探すがいない。結局、数箇所のスポットを回ったが我が家はこの夜は収穫ゼロであった。
明日は早朝の０６：３０から採集開始予定である。明日は絶対に採ると家族全員で誓いベッドに入った。